株式のプログラム売買による成績を競い合う「ロボコン」開催

2005年12月20日 08:30

【早稲田情報技術研究所】内カブロボ実行委員会は12月19日、コンピュータソフトウェアで構成するロボットを用いた、株式の自動売買コンテスト第2回大会をスタートした(【コンテストページ】【参照記事:Japan.Internet.com】)。来年3月31日までの開催で、来年1月から毎月月末に運用成績が上位のロボットを表彰する。

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コンテストは期間中なら誰でも無料で参加可能。途中からの参加もできる。また、基本言語であるJavaのプログラム技術がない人でも、簡易ロボットに関する15の設定をブラウザ上から行うだけで参加できるし、簡易ロボットを改造するやり方での参加も可能。

用意された・制作したロボット(プログラム)は、あらかじめ設定した条件に従って完全に自動売買を行う。途中でロボットに対して参加者が指示を出すことはできない。

株式の銘柄と株価には実際のものが用いられ、最初に与えられる500万円(もちろん仮想の資金)を大会の証券会社に対して運用する。取引対象となる銘柄は、東証日経平均株価指数225に採用されている225銘柄を中心に、業種の偏りができるだけないように実行委員会が抽出した100銘柄。

なおロボットによる取引は1日1回なので、今流行のデイトレードは不可能。だが成行売買の他に指値売買、さらには空売りも可能なので、フレキシブルな売買設定ができる。

プログラムによる売買である以上、多分にテクニカル的な要素を考慮した上でのプログラムによる指示となるわけだが、市場の動向を見極めたうえでロジックを考察し、プログラムを組まねばならない。つまり、プログラムの技術はもちろん、テクニカル的な判断とロジック、さらには市場全体の動向を見極める力も必要とされるわけだ(どんな状況の市場にも対応しうる、万能の方式など存在しない……はず)。

テクニカル派を自称する個人投資家は自分のスキルがどこまでプログラム化できるか試してみるのも面白いだろう。

ちなみに前大会における優勝者の成績は年利回り332%。それを独自プログラムではなくブラウザ上からの設定のみで行う簡易ロボットの使用で成し遂げたのだから驚き。

なお現在のエントリー数は651。まだまだライバルは少ないぞ。

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