自分の講演会と勘違い!? 耐震偽装問題証人喚問で「追求が甘い」と自民党に抗議殺到

2005年12月16日 06:45

【Mainichi INTERACTIVE】によると、12月14日に衆議院が行った耐震データ偽装問題を巡る証人喚問で、自民党本部に「姉歯秀次元建築一級士らに対する追求が甘い」などの抗議が殺到しているという。14日と15日の二日間で数百件におよぶ。久間章生総務会長も15日の記者会見場で「矛盾点、問題点にきちんと迫るというやり方を本来すべきだ」と苦言を呈した。

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記事によると同証人喚問で喚問にあたった自民党議員は渡辺具能、中野正志、望月義夫、吉田六左エ門の4氏で、特に渡辺氏は持ち時間の40分のうち30分以上を自分の発言に費やしており、証人喚問の生中継中から「証人喚問の場を自分の独断場、講演会と差し替えるな」「良い所を見せようと思っているのか」など批難の声が相次いだ。抗議もその点に関するものが多く、「姉歯氏にもっとしゃべらせるべきだ」「なぜこの議員を質問者に選んだのか」「すでに知られている内容を延々と話すなど時間つぶしとしか思えない。話させたくない事情でもあるのか」など、特に渡辺氏に対するものが多かったという。

渡辺具能氏はこれら抗議に対して「証人喚問は事件を解明し、対応策に反映させるためのもの。面白おかしく劇場風になるべきでない」とコメントしているとのこと。

一方、同日喚問を行った民主党馬渕澄夫には、具体的な証拠文書や数値をあげて相手(総合経営研究所の内河健所長)を問いただしたこともあり、「本来あるべき喚問の姿だ」など賛美の声があがっている。

なぜ証人喚問にヒューザーの小嶋社長の名が挙がっていないのか、とか、抗議の内容と渡辺具能氏のコメントにボタンのかけ違いがあり言葉のやりとりが成立していないのではないかという問題はさておき。

渡辺具能議員は昨年5月、衆議院本会議中に携帯電話で「テトリス」に夢中になっているありさまがテレビで中継されて後ほど国会内で謝罪するなど、問題の多い議員でもある。今回のような結果を導くであろうことは予測できなくも無く、国民が重大な関心を寄せているだけでなく大変重大な問題における証人喚問の喚問担当の選択の仕方に、自民党への抗議がよせられても致し方ないというところだろう。あるいはみのもんた氏にでも喚問してもらった方がいいのかもしれない(苦笑)。


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