海外からも「これはカンボジアやガーナではなく、日本で起こった出来事なのだ」と注目を集める誤発注問題で金融庁、苦言を呈す

2005年12月13日 06:45

【NIKKEI NeT】によると【金融庁】の五味広文長官は12月12日の記者会見で、みずほ証券によるジェイコム(2462)株式の誤発注問題に触れ、【東京証券取引所】のシステム不具合も一因であることについて「あらためて取引所市場の万全な運営に向けて一層の取り組みをやってもらいたい」とし、システム運用の強化を述べた。東証はすでに11月にもシステム障害を発生させており、その上で今回のような不具合が発覚したことに「極めて重大な問題」との認識を示した。

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また、今件については【ブルームバーグ】で外国人記者(ブルームバーグのコラムニストであるウィリアム・ペセック・ジュニア氏)が「これはカンボジアやガーナではなく、日本で起こった出来事なのだ。」という表現を用いたことなどをはじめ、海外でも驚きとあきられをもって報じられている。このような状況についてSMBCフレンド証券投資情報部の中西文行部長の「みずほ証券の社内手続き、東証マザーズの受注システムの脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになった」「これでは、日本の市場がリスク管理とコンプライアンス(法令順守)の甘さという点で、世界の笑いものになってしまう」というコメントから分かるように、業界関係者からも嘆きの声が聞こえてくる。

金額の大きさなどで影に隠れてしまいがちだが、表に出ている情報からだけでも今件については、さまざまな問題点が露呈・指摘されている。もし仮にまだ情報が隠ぺいされていたりあるいは改ざんされているのならそれらの「膿(うみ)」をしぼりとり、「患部」を治癒するようにしなければ、海外からは「驚きとあきられ」だけではなく「見捨てられ」てしまい、国内外の投資家らからの信用を失ってしまうことだろう。

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