アメリカ産牛肉輸入再開、牛丼業界は対応多様

2005年12月10日 22:05

牛肉イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると、アメリカ産牛肉の輸入再開が12月12日にも正式決定される見通しとなったことを受けて、外食産業、特に牛丼を提供する企業の間には歓迎ムードが広まっているという。

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現行で中国産牛肉を代用している【松屋フーズ(9887)】では部分解禁とはいえども輸入再開は大歓迎としながら、流通量や価格が不透明とし、それらの要素を見極めながらアメリカ産牛肉の使用を検討するとのこと。また、使う場合は中国産とのブレンドか、定食メニューで使っているオーストラリア産のものをアメリカ産に切り替えるのどちらかの案を採用する。

「うちの牛丼はアメリカ産牛肉でなければあの味は出せない」とし大黒柱的メニューである牛丼の販売を中止してきた吉野家(9861)では、牛丼の販売再開に向けて準備を進めている。輸入再開後二か月以内には再販売を始めるとのこと。ただし再開後も輸入量が限定されているため、販売期間や時間を制限するもようだ。

一方、オーストラリア産牛肉を用いているすき家のゼンショー(7550)では、【先にも記事にした通り(すき家、あらためてアメリカ産牛肉の当面不使用を表明)】現在の検査体制・基準では安全性が確保できないとし、解禁されてもアメリカ産牛肉は使わない方針。

実際にアメリカ産牛肉が輸入された後に、それぞれの企業で使用するかどうかについて明確な発表やメニューの差し替えが行われることだろう。味や値段、店舗の場所などの条件もあるが、消費者にとってはどの牛丼をチョイスするか選択の機会が与えられたことになる。

極端な話「牛丼を食べなくても人間生きていける」ものなのだが、それを言ってしまったら身もふたもない。食べられる機会があれば食べたいのは人間の性(さが)というもの。牛丼を外食で食べるとしても、どの企業の牛丼を食べるのかは、じっくり考えた上で選ぶのが良いだろう。

ホンネとしては、日本国内で行われているレベルの高度な検査体制でアメリカ産牛肉を検査し、その上で輸入してもらうのが一番だと思うのだが。

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