NTTドコモ(9437)、第二世代携帯電話の新製品投入を再開。来年にも発売へ

2005年12月25日 18:30

NTTドコモ(9437)は一度凍結した第二世代携帯電話機(movaシリーズ)の新製品投入を再開し、来年にも発売する(【参照記事:NIKKEI NeT】)。地方を中心に第三世代携帯電話(Fomaシリーズ)での通話が途切れやすい地域が残っており、来年施行予定のナンバーポータビリティ(携帯電話機の会社を変えても電話番号が分からない仕組み)によって他社に顧客が移るのを防ぐため、安定通信が期待できる第二世代携帯の機種を一時的に増やすため。

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記事によれば導入される新商品は松下電器産業(6752)系列とNEC(6701)などが開発生産をし、2機種程度を発売するという(つまり、PシリーズとNシリーズのもよう)。現行機種開発の改訂版としてコストを安く抑えるため、価格はFOMAの低価格機種よりもさらに割安な、1万円台になるとのこと。

導入当初と比べればFOMAの通信状況はかなり改善したが、現在に至っても場所によってはほとんどつながらなかったりつながってもすぐに切れてしまうことが多い。FOMAとmovaどちらが通信や会話に適しているかといえば、少なくとも世間一般では後者を採ることだろう。多くの経験則がそれを物語っている。

中継局の場所や数、技術的な問題が関与しているのではあるが、数年単位で考えれば確実に超えられるハードルなのに違いない。だが「ナンバーポータビリティ」という経営的な判断から、今回は(NTTドコモにしてみれば技術的に)一歩後退、いや、小休止させられる羽目になったというわけだ。

電話に限らず世間一般に普及するアイテムの必要条件は「安くて」「簡単で」「丈夫で」「いつでも使えて」「使いやすい」こと。これらの条件を考えると、FOMAが真の意味で「世間一般に普及する」にはもう少し時間が必要なのかもしれない。

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