ハウス食品(2810)、武田薬品工業(4502)から食品事業会社を買収決定

2005年12月26日 19:15

株式イメージハウス食品(2810)は12月26日、医療品では国内第一位の武田薬品工業(4502)から、テレビCMなどでも有名な清涼飲料水「C-1000タケダ」などの製造販売を手がける食品事業会社「武田食品工業」を買収すると発表した(【発表リリース、PDF】)。武田食品工業が分割して設立する新会社を、二段階にわけてハウス食品が買収する。一段階目の買収となる来年4月3日の段階で、新会社の株式の66%をハウス食品が198億円で取得する予定。

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新会社を子会社化したあとハウス食品は、残りの34%の株式すべてを武田薬品工業から再来年10月1日に買い取り、完全子会社化する。この際の取得予定金額は明らかにされていない。また、買収の理由についてハウス食品では、

ハウス食品は、これまで基幹製品のルウカレー、シチュー、レトルト、スパイス製品をコア事業とし、飲料、健康食品事業をコアへの育成事業として注力してまいりました。

本子会社化により、武田食品工業のC1000 タケダビタミンレモン、C1000 タケダレモンウォーターなどC1000 ブランドを中心とした健康飲料、健康食品、栄養バランス食品などの製造販売事業を取得することで、健康食品及び健康飲料分野の事業領域を確実に、今後のコア事業の柱として、拡大することが可能となります。

また、武田食品工業の保有する技術力、商品開発力等をハウスグループとして活かすことによって、シナジー効果の最大化を追求し、グループ全体の業容拡大及び企業価値向上を目指していきたいと考えております。


と述べ、飲料や健康食品に集中したいハウス側の思惑が見て取れる。また、武田薬品側にしても、医療品に特化できるという意図にかなう買収となる。

個人的な話になるが、当方(不破)がお世話になっている療養食品の分野でも、今後ハウスは本格的に参入するという話を聞いている。特に既存分野のノウハウを活かした食品には期待が持てる。今回の武田食品工業の買収が、それにプラスとなることを願いたいところだ。

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