ジェイコム(2462)のみずほ証券による誤発注大量売り問題、史上三番目売買高を記録(追記記事あり)

2005年12月08日 23:59

本日12月8日に上場した携帯電話業界向けの総合人材サービス事業、マルチメディアサービス事業を手がけるジェイコム(2462)が波乱の幕開けとなった。公募価格61万円を6.2万円上回る67.2万円で初値をつけたあと、大量の売りが出てストップ安の57.2万円まで値を下げた。その後さまざまな思惑買いや短期投機目的の買いを誘い、誤発注の買戻しと思われる買いも合わせてストップ高で貼りついてそのまま場を終えた。

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ジェイコムの今日の出来高は本日のマザーズ全体の実に約9割に達し、4213億円(70万8124株)。これはJR東日本(9020)が上場時1993年につけた4370億円やソフトバンク(9984)が11月29日につけた4313億円に続き、一日の単独銘柄の出来高としては史上三番目を記録することになった。

今件について誤発注(61万円で1株売りのところを1円で61万株売り)を行ったのはみずほフィナンシャルグループ(8411)傘下のみずほ証券であることが正式発表された(【NIKKEI Net】から)。当初みずほ側ではこれを否定しており、二重のミスを犯したことになる。

今回の誤発注により、公開初日であるとはいえ、証券会社からの注文なら「存在しない株をいくらでも売れる」ということが世間一般に知らしめられたことでも、今回の事件は大きなインパクトを与えたといえよう。すでに、公開直後の株式の売買で公募を上回る枚数が売りに出されるなど一般投資家らには疑問符があがっていたことが何度かあったが、今件によって「証券会社の自己取引などによる(一般投資家には不可能な)空売りの可能性」も指摘され、不公平感が投げかけられている。

なお今日の取引については「解け合い」(今回のような売買の収拾がつかなくなったと判断された場合、一定の値段で参加者の既存売買契約を決済すること)が行われるのではないかという指摘もある。

また今件に関連(?)し、野村ホールディングス(8604)傘下の【野村證券】はジェイコムの株式の「総発行株数の」6.9%を取得したと発表している。一時的な取得が目的でたまたま比率が5%を超え(5%ルールに従って報告した)とのこと。

※追記:みずほ証券からも正式に「売買注文を入力する際の誤りにより」誤発注を行ったとの正式発表があった(【発表リリース、PDF】)

※みずほインベスターズ証券は否定していましたが、みずほ証券は否定はしていませんでした。

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