楽天とTBS、和解へ向け最終調整。楽天の統合案撤回へ

2005年11月29日 07:15

【NIKKEI NeT】が報じたところによると、楽天(4755)TBS(9401)に対して経営統合を提案している問題で、関係する金融機関の仲介などで両社が和解に向けて最終調整に入ったことが11月28日までに明らかになった。楽天は提案していた経営統合案を撤回。保有するTBS株式の一部を金融機関へ信託し、議決権を凍結することなどを11月29日にも表明する見通しであるという。

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今件は和解を勧めていた金融機関に対して楽天の三木谷浩史社長がその案を受け入れる意志を表明したことで明らかになった。楽天とTBSは今後、主に楽天が保有しているTBS株式の処分方法や業務提携の中身について協議するという。楽天のTBSに対する経営統合提案に始まった両社の攻防戦は、楽天側やや敗北という形でひとまず休戦となりそうである。

今件を受けて明日11月30日にも予定されていたTBS側の、楽天の経営統合提案に関する拒否回答を見送り、楽天との協議に入るという。

気になるのは今件の騒動で、楽天側がどれだけのメリット・デメリット(直接的な金銭面、バランスシートでの話も含む)を得たかということ。さらに楽天側にしてみれば、当初は「TBSとの経営統合でしか楽天の未来は無い」と判断してのアクションだっただけに、経営戦略的に大規模な修正を余儀なくされることだろう。

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