このサービスは元々Googleが今年3月に買収したUrchinの技術を元に開発されたもので、Googleは取得後に価格を月額199ドルで提供している。もちろんそれとは一部機能が異なるだろうが、基本的にそれくらいの価値があったサービスを(制限付きながら)Googleは無料提供することになる。

元々、グーグルの広告であるグーグルアドワーズの利用者向けのアクセス解析を主目的としている。例えば広告費用とその効果を計測するなど、投資利益率に関するデータを取得可能など、広告と連動した機能も多く、さらにアドワーズのアカウント保有者は制限無しで使用できるという特典もある。だが、サイト管理者でも気軽にAnalyticsに登録して利用できるのが注目に値する。

無料のアクセス解析ASPは国内外を問わず他にも数多く存在するが、それらのほとんどは多かれ少なかれ何らかの形でサイト上にバナーを掲載する必要があるものだった。今回のAnalyticsはサイト上に指定されたJavaScriptを貼り付けるだけで、見た目は何の変わりもないので、見た目重視のアクセス解析希望者にも重宝されることだろう。

問題は使い勝手だが……こればかりは実際に利用してみないとわからない。現在当サイトでも試験運用中。追って(可能ならば)利用レポートを掲載する予定だ。