セガ、タイトー(9646)の「ダイノキングバトル」を特許侵害として仮処分申請

2005年11月04日 20:00

カブトムシイメージ【セガサミーホールディングス(6460)】の子会社であるセガは11月4日、【タイトー(9646)】に対し、タイトーが展開している業務用ゲーム機『ダイノキングバトル CARD GAME』が、セガの『甲虫王者ムシキング』に関する特許を侵害するものであると判断し、東京地方裁判所に製造・使用・販売などの中止を求める仮処分を申し立てた(【(発表リリース、PDF)】)。

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セガの【『甲虫王者ムシキング』】は今や昆虫ブームを巻き起こし、家庭用ゲーム機などにも移植発売が予定されている業務用カードバトルゲーム。実物のカードのデータがゲーム機上のデータに反映されるなど、通常の業務用ゲームとは違った「収集欲」をかき立てる要素も含んでおり、トレーディングカードゲームライクなシステムも受けている。また、子供が分かりやすく好きな素材の「昆虫」をテーマにしたのもセールスポイント。

一方タイトーの【『ダイノキングバトル CARD GAME』】もシステム的な紹介はほぼ『ムシキング』と同じで、唯一違うのはテーマとしているのが昆虫ではなく「恐竜」であること。ただ、これはタイトーが独自開発したのではなく、韓国のD-Gateが開発した『Dino King』をローカライズしたもの。題材が昆虫と恐竜で異なるとはいえ、あまりにも似通ったシステムであるため、正規発売前に見本展示されたアミューズメントマシンショーにおいても特許侵害の懸念の声があがっていた。

今回のセガの申立ては、仮処分が実施されるだけの材料を揃えた上での判断だと思われる。ひいき目に見ても「インスパイヤ」や「オマージュ」のレベルを超えた類似であるとの声も多く聞かれる。原作のD-Gate側が「うちこそがオリジナルだ」と主張したとしても発売時期(『ムシキング』は2003年、『Dino King』は今年6月)を考えると、タイトーは厳しい立場に追いやられることになるかもしれない。

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