【更新】名証のシステム障害はまたもや富士通(6702)のケアレスミスが原因

2005年11月12日 06:53

[YOMIURI ONLINE]によると、11月4日にシステム障害で名古屋証券取引所が取引を一時停止させた件で、原因はシステム管理を委託されていた[富士通(6702)]の関連会社社員のケアレスミスであることが明らかになった。前営業日にシステム終了処理をした際、パスワードの入力を誤ったためだという。

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障害が発生した「株価報道システム」(株価を証券会社などに配信するシステム)は取引終了後にシステム終了を行い、次の営業日に再びシステムを起動させるためのパスワードを入力しなければならない。だが今回は該当社員が一度目のパスワード入力をミスし、もう一度パスワードを入力したものの、その入力も間違っていたという。そのため、4日当日になって別の担当者がシステムを起動しようとしたものの、動かなかったとのこと。

これで最近起きた証券取引所の大規模なシステム障害について、【先日の東証でのトラブルの原因は指示書の記載ミス】であり、今回は担当のパスワード入力ミス(それに加えてミスパスワードを受け付けてそのままにしてしまう、さらにその後の正当な権限を持つものによる即時復旧ができないシステムそのもの)が原因であると判明したことになる。いずれも技術的・ハード的な問題ではなく、単純な人為ミスであったことから、富士通(およびその関連会社)における社員への教育体制や社員の管理レベルという、その会社の根本・基本部分に大きな問題があるものと推測される。

直接的な原因が判明したわけで、次は最優先事項として、その不具合への対処法を早急に実行しなければならないだろう。それが終わり次第、根本的な問題の解決の模索が富士通には必要不可欠だと思われる。社員へのケア(世話)を怠って社員のケア(注意)レスミスを増やしたのではお話にならない。

たとえ仮に技術や実績、経験があったとしても、ヒューマンエラーがそれをすべて台無しにしてしまうのでは、顧客から見てもおちおち仕事の依頼もできないに違いない。そうなれば富士通の業績は悪化するだろうし、それはそれで自業自得というべきなのだろうが。

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