【更新】治療中でも入れて病状改善なら保険料値下げも。新型糖尿病向け保険を東京海上が提供

2005年10月31日 21:50

保険イメージ[東京海上日動火災保険]は糖尿病患者やその傾向がある人を対象にした新型の医療保険を開発した([参照記事:NIKKEI NeT])。俗に言う生活習慣病全体をサポートする医療保険はこれまで多数存在するが、特定の病気を対象に、患者をもカバーした保険商品は初めてとのこと。まずは九州地方の医療機関と連携、12月から試行的に販売するという。

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この新商品は糖尿病患者、およびその恐れがある「予備軍」に対する補償、さらに患者への支援や予防サービスの2本柱で形成。最大の特徴としてはすでに糖尿病の治療を受けている人でも、病状次第で加入ができるという。

もし病状が進行して合併症に至った場合、状況によって最大500万円の一時金がでる他、併発しやすい病気である脳卒中などの三大疾病を発病した場合も入院保険金が支払われる。

さらに加入者に対しては、食事や生活習慣、通院の時期など、専門家が計画立てて電子メールでの助言を行ったり、電話相談などのサポートを実施。現在糖尿病を発病していなくとも予防策のアドバイスを受けられる。

保険料は入院中の患者の場合は月1万円程度、発病していない場合は4000円程度を想定。指導に従い血糖値が下がると、保険料も下がる場合もあるという。

すでに発病中の患者でも加入できる点に加え、単なる金銭的なサポートだけでなく、専門家の手も借りた全体的な助力を行う点など、注目すべきポイントは多い。メールだけでなく専用のサイトを開設して積極的に情報公開、アドバイスを行うサービスを提供すれば、顧客の満足度も高まる。結果として発病する人が少なくなれば(あるいは病状の進展がストップし改善すれば)、東京海上側にもメリットとなる。

どこまで有益な情報提供・アドバイスが実施されるか見どころである。内容次第では金銭面以上の、本当の意味での「保険」商品として評価されることだろう。

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