村上氏、西川社長らとの一問一答記者会見内容公開さる

2005年10月12日 07:28

株式イメージ村上世彰氏氏率いるM&Aコンサルティングの投資ファンド、通称『村上ファンド(www.maconsulting.co.jp)』が阪神電気鉄道(9043)】の株式を大量に保有し首脳陣に対して経営刷新などを求めている件について、昨日個別に記者会見が行われた。今会見の主なやり取りが『毎日新聞』に掲載されている。特に阪神タイガース上場の是非について相違する部分が大きいようである。

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村上氏側が基本的に「株主価値の向上」を求め、その中で阪神タイガースの上場も考えていること、その場合、最低でも3年はかかるだろうことを目算として述べているのに対し、首脳陣代表の西川社長は、今件の会談は意見のやりとりをしただけで合意の是非はなかったと述べた。また、阪神タイガースの上場については、非上場であることのメリットを語り、村上氏の提案を間接的に否定した。

村上氏は会見の中で、今回の株式取得は(ファンドとしては)初の特定企業の1/3以上の株式取得と指摘されたことに対し、可能ならば中長期で保有したいこと、(今回の取得は)良い投資だと自信を持っていること、さらに阪神電鉄経営陣に「これくらいまでは買いたい」と語りその線までは買い増す可能性があることを述べている。

具体的にどこまで村上氏が買い増すかは明示されなかったが、過去には過半数の取得も視野に入れると報じられたこともあり、実際昨日の報によればすで総発行株数の39.77%にまで保有率は上昇している。

果たして村上ファンド側は阪神電鉄の過半数の株式取得を意図しているのか、そしてそれを成し得るのか。今後も目が離せない。


(最終更新:2013/08/29)

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