村上ファンド、阪神タイガースの上場を提案

2005年10月05日 08:11

株式イメージ[このリンク先はすでにページが削除されています]が報じたところによると、先日の大量保有報告書の提出で【阪神電気鉄道(9043)】の38%の株式を保有し筆頭株主になったことが公開された投資ファンド「M&Aコンサルティング(通称:村上ファンド)」が阪神電鉄に対し、同社の傘下にあるプロ野球球団阪神タイガースの株式上場を提案していることが明らかになった。具体的には数年内にタイガース株の公募・売り出しを実施してヘラクレス市場に上場するというもの。選手に対するストックオプションの付与についても言及したという。

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先日村上ファンドから発表された、『阪神電鉄の株保有に対するコメント(PDF)』によれば、「このたび、阪神タイガースは、岡田彰布監督の言葉を借りれば『宿敵ジャイアンツ』を破り、セントラルリーグ優勝を成し遂げました。優勝という輝かしい結果と相俟って、大きなものや既成の権威に立ち向かう反骨精神、関西人の気骨が、阪神電鉄グループ全体に好影響をもたらし、株主価値向上に資するものと思います」とし、阪神タイガースが阪神電鉄の業績や株価に大きな影響を与える重大な要因であるとしている。

プロ野球球団の中でもタイガースはファンの忠誠心が特に高いことで知られている。同球団の株式公開ともなれば、熱烈なファンは是が非でも株を購入し、株主の立場からタイガースを支えたいと思う人も多いだろう。今回の話により実際に株式公開に向けて状況が進むとなれば、非常に注目すべき話ではある。

なお今回の一連の騒動による株価高で、阪神電鉄の転換社債の中で9月末に償還期限を迎えた250億円分のうち、9割までもが株式に転換されたという報も入っている。阪神電鉄にしてみれば払いだす現金が減ったわけで、株価上昇が同社の資金繰りを助けたことにもなった。

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