JASRAC、週刊ダイヤモンドの記事に抗議、法的措置も検討

2005年10月17日 06:55

時節イメージ【社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)】が10月14日発表したところによれば、ダイヤモンド社発行の【週刊ダイヤモンド】年9月17日特大号において、曰く「JASRACの組織運営や業務の遂行方法を一方的に中傷する記事が掲載され」た関係で、反論を掲載。その上で抗議と訂正を求める書面を送ったもののダイヤモンド社側は一切応じることがないことを通告。その上でJASRACは司法上の救済を求めることも含め対応を検討していくことを明らかにした。

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発表リリースは次の通り。

週刊ダイヤモンド2005年9月17日特大号の記事への対応について

 ダイヤモンド社発行の「週刊ダイヤモンド」2005年9月17日特大号に、JASRACの組織運営や業務の遂行方法を一方的に中傷する記事が掲載されました。
 この記事は、事実関係について客観的裏付けのない誤った記述を数多く含んでいる上、JASRACから最新の情報を提供したにもかかわらず、それを用いずに、現在の事業運営と関連性のない過去の情報を引用するなどして、読者がJASRACに対して悪いイメージを持つよう誘導しています。
 JASRACとしては、この記事がJASRACの社会的名誉と信用とを失墜させ、その業務を妨害しようという意図の下に掲載されたものと考えざるを得ず、看過できないことから、ダイヤモンド社に対し、厳重に抗議するとともに、記事の誤りの訂正と謝罪広告の掲載を求める通知書を9月29日付けで送付しました。これに対し、同社は、10月7日付けの回答書をもって、上記のJASRACの請求に一切応じる意思がないことを通告してきました。
 これを受けて、JASRACでは、社会的名誉と信用の回復のための措置について、司法上の救済を求めることも含め対応を検討しています。
以上


該当する記事は「企業レポート中」の「日本音楽著作権協会(ジャスラック)/使用料1000億円の巨大利権 音楽を食い物にする呆れた実態」という小特集。JASRAC幹部の報酬やジャズ喫茶への著作権料徴収の話をはじめ、かねてから話題に登っていた件が掲載されていた。JASRAC側の主張では「最新の情報を提供したにもかかわらず」とあるが、記事の中では「天下り人事の問題、使用料徴収・分配の不透明な実態について、ジャスラックには何度も取材を申し込んだが、『忙しくて時間がない』(広報部)との理由で、いっさいの取材に応じてはもらえなかった」とあり、意見が食い違っている。

記事には(タダでさえ高額と批難されている公益法人よりさらに)高い役員報酬や、その報酬額を半ば自らが決めていること、長きに渡り官僚による天下りが続いていることなど、かの某道路公団の体質すらかすんでしまうような内情が書かれている。

JASRACの訴え曰くの「回復すべき社会的名誉と信用」があるのかどうか、「事実関係について客観的裏付けのない誤った記述を数多く含んでいる」と主張しているがどの部分が具体的にどう間違っていて、正確にはどうなのかを含め、両社から「事実」を明らかにするよう動いてほしいものである。

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