テスコ(4226)特別配当実施で年利実質13.2%

2005年10月23日 12:00

年利イメージすかいらーく傘下だった外食店舗の建設工事会社で、JASDAQ上場の【テスコ(4226)】は10月20日、【乃村工藝社(9716)】と業務提携を行うと共に、親会社だった【すかいらーく(8180)】がテスコの株式の一部を乃村工藝社に売却し、乃村工藝社が筆頭株主になることを明らかにした。これに伴いテスコは内部留保の一部を取り崩し、特別配当金に当てることを発表。当初予定されていた10円に加え、50円の特別配当を実施し、11月期末には60円を配当するよう定時株主総会に付議すると発表した(表リリース、PDF)。

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発表リリースでは配当修正の理由について

 当社では、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつと認識し、将来の事
業展開を考慮しつつ、適正かつ安定的な配当の維持継続を基本方針としております。
 経営基盤の強化を図りながら、内部留保にも努めてきた結果、当社を取り巻く経営環境は依然として厳しいものの、当社の自己資本は、今後の中・長期的事業展開にも十分耐えられる水準に達したものと判断しております。
 この度、当社といたしましては、基本的に当面はこれ以上内部留保を積み上げる必要性が少ないものと判断し、大型の資金需要を伴う投資案件が予定されていないことから、この機会に厚みを増した剰余金のうち事業展開に当面必要のない部分を取り崩すことが適当であると考え、平成17 年11 月期末については、普通配当(10 円)と特別配当(50 円)の合計で1株当たり60 円を株主の皆様に還元する旨、定時株主総会に付議することといたします。


とある。四季報で確認すると、最新データにおける利益余剰金は39億5,900万円(ちなみに有利子負債はゼロ)。

内部留保の取り崩しによる特別配当なので一度きりではあるが、権利確定まで約一か月、10月21日の終値で概算(454円)すると約13.2%という他に類をみない高利回りの配当になる。当然のことながら発表後の初営業日である10月21日は買い注文が殺到、ストップ高。わずか52枚が約定したのに対し、買い残りが1万4,374枚というとんでもない人気となった。買えた方、おめでとうございます。

恐らくは来週以降しばらくの間、高値で推移すると思われるが、逆に権利確定後の下落も凄まじいのになるだろう。どこまで値が釣りあがるか見ものだ。仮に年利3%になるくらいまでと仮定すると2,000円といった値が出る。よもやそこまではいかないとは思うがもしホルダーなら、配当狙いよりも高値で売却してキャピタルゲインを得た方がいいような気もするが……。

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