ブログの利用者急増。今年3月末で335万人、2年後には2.3倍の782万人に

2005年10月17日 04:37

インターネットイメージ【Fuji Sankei Business i.】の報によれば、日記風の簡易ホームページとも表現できる「ブログ」の利用者について、日本国内でも利用者が急速に伸びているとのことである。

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上記で参照した記事上の今年3月末で335万人、2年後には2.3倍の782万人という数字は5月に発表された総務省の資料(【ブログ・SNSの現状分析及び将来予測】)からのものであり、現在ではさらに急上昇のカーブを描いているものと思われる(資料上では「6月には最終報告を」とあるが、調べた限りでは現在に至るまでその報告は発表されていない)。

ブログとは元々 「ウェブログ(weblog)」から来た言葉。「Web上に残される記録」という意味を持つ。一般的にはCMS※を用いることで、HTMLなどの専門知識がない人でも文章を書く作業プラスα程度の手間隙で、簡単にインターネット上に自分だけの「ホームページ」を作ることができる仕組みのこと、あるいはそのページ自身を指す。アメリカでは2001年9月11日の同時多発テロ以降、「個人の情報発信の場」として急速に広まった。

日本でも昨年あたりから急速に認知度が高まり、各大手プロバイダや検索ポータルサイトがサービスを開始している。無料で開設可能なサービスが多いのも、普及スピードの速さに一躍買っているといえよう。

この動きはかつての「ホームページ作成ブーム」に似たところがある。「誰でも無料でホームページがオープンできます」とのうたい文句を元に、広告は挿入されるもののタダでサイト設置のスペースが無料提供されるサービスが開始、多くの人がそれに飛び乗って自己サイトをオープンした。だがブームはいずれ廃れるもの。少なからぬ数のサイトの管理者が運営に飽きて、それらのサイトの多くは放棄。「ネット上の残骸、廃墟」として今でも残っている。それらの「残骸」が検索エンジンの精度を悪化させるという弊害も問題視されているほどである。

昨今のブログブームでも、実は似たような話が問題視されている。勢いで作ったのはいいが、三日坊主で放置され、何ヶ月も更新されていないブログがすでに数多く存在する。またサービス提供側にしてみれば「システム増設に見合うだけの収益を得られる効果的なビジネスモデルがなかなか見つからない(今のところ有料制か広告差込くらい)」という問題もある。

記事によればライブドアのブログサービス「ライブドアブログ」が利用者数ではトップで、現在では85万人。NTTレゾナントが運営する「gooブログ」のサイト開設数も、今年10月初めで35万人に達したという。

今後ますます増加するブログとそれに伴う情報量の増大。インターネット利用者、閲覧者にしてみれば、大量の情報の中から有益なものを選び出す選択眼、いわば情報リテラシー能力が必要になってくるだろう。


CMS(Contents Management System): Webのコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。利用者はプログラムやHTMLなどの知識が無くとも、指示通りに画像やテキストを入力していくだけで、サイトの形成を行うことができる。ブログもこれに含まれる。

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