「手っ取り早く強化したかったから」『リネージュ2』の不正アクセス者逮捕

2005年10月06日 18:28

ゲームイメージ【Mainichi INTERACTIVE】が報じたところによれば、『リネージュ2』に不正アクセスして他プレイヤーのアイテムを収奪したとして、名古屋市の無職の男(21)が不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検された。調べに対して容疑者は「当時仕事が忙しく、貧相な自分のキャラクタを手っ取り早く強くしたかった」と供述している。

記事によれば容疑者は漫画喫茶のパソコンを使い、漫画の登場人物名から推測したデータを入力して偶然アクセスに成功。そのキャラクタを勝手に動かして装備していたアイテムを外して隠し、自分のキャラクタにログインしなおして拾わせたとのこと。被害者は2年もかけて収集したアイテムが、うたた寝した1時間ほどの間にアイテムが盗まれているのに気がつき所轄に被害届けを提出したという。

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ゲーム内でのアイテムが盗まれたこと自体が犯罪として問われたわけではなくて、不正に他人に成りすましてアクセスしたことが犯罪として被害届けを受理された点に注意するのは当然だが、この記事からは「?」マークがつく部分がいくつか見受けられる。

例えば容疑者の名前。確かに軽い刑と思われているのかもしれないが、何故未成年でもない容疑者の実名が出てこないのか。出せない理由が何かあるのか勘ぐりたくもなる。

また容疑者は「漫画の登場人物から推測したデータを入力したら偶然アクセスできた」とあるが、本当にそうなのか。あるいはクラックソフトか何かを用いたのではないか。

「偶然アクセスできたから」と「専用ソフトを用いて意図的に」では、犯罪行為に対する意図の違いから下されるであろう量刑も違ってくるわけで、それを見越しての発言の可能性もある。そもそも「何かやろう」と思わない限り、自分のパスやID以外のデータを入力しようとは思わないはずだ(銀行や郵便局のATMで自分以外のカードを入れてパスを入力しようとして「偶然」アクセスできたから引き出しました、という言い訳は通らない。それと同じ)。

ともあれ、「手っ取り早く」→「じゃあ違法行為で」という短絡的な発想から来た犯行である以上、相当の刑罰を受けて当然と思われる。

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