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2008年10月29日

「モバゲータウン」のディー・エヌ・エー、初めての下方修正

2008年10月29日 05:26 | 解説・ニュース

日本国内では最大級のモバイルコミュニティサービスである、携帯電話向け総合ポータルサイト【モバゲータウン】を運営する【ディー・エヌ・エー(2432)】は10月28日、2009年3月期の業績予想を下方修正すると発表した。サービス上で用いられる、利用者の分身にあたる「アバター」の販売や、成功報酬型の広告の減少が主な原因。2005年2月に同社が上場を果たして以来、業績の下方修正を行うのは今回が初めてとなる(【発表リリース、PDF】)。

業績予想の修正に関するお知らせによれば、通期における数字的概要は次の通り。

・売上高……420億円→370億円(-11.9%)
・営業利益……175億円→145億円(-17.1%)
・経常利益……176億円→146億円(-17.0%)
・当期純利益……88億円→78億円(-11.4%)

修正の理由として挙げられた項目は主に次の通り。

・アバターの販売において数そのもの、利用する場面の目新しさが不足した。また健全性を強化したために若年層のコミュニティレベルが低下したため、売上が減少。
・成果報酬型広告も同様の理由で減少。
・テレビCMなど積極的な広告活動を実施したため費用がかさんだ。

主要事業である「モバゲータウン」そのものは9月末時点で会員数1164万人(前年同月比で421万人)と大きく躍進しているが、会員数が増加しているにも関わらず月間ページビューは横ばい状態を続けており、結果として一人あたりのページビュー数は減少傾向が見受けられる。

売上高推移
売上高推移
営業利益・営業利益率推移
営業利益・営業利益率推移

全体として成長そのものは続けているものの、成長率が鈍化した傾向は否定できない。この成長スピード鈍化を補うため、ディー・エヌ・エー側では広告宣伝活動を引き続き積極的に展開すると共に、各種ゲーム事業などにも積極的な投資を行い、成長を担う働きを期待する。

今回公開された業績予想が「下方」修正であることや、各種数字を見る限り、これまで急成長を遂げてきた業績が2008年度に入ってから成長が鈍化した感は否めない。元々限られた「パイ」(市場)の中で相当数の範囲を確保してしまったことによる飽和状態、さらには携帯電話コンテンツに対する規制強化の世情を考えれば、むしろこれでも良くやっているほうだろう。

今後どのような形で成長そのものを維持するのか、そしてさらには成長率の躍進を果たしていくのか。携帯電話提供会社公認のサイトではない「勝手サイト」としては最大級の成功を果たしている「モバゲータウン」を運営する、ディー・エヌ・エーの舵取りが注目されるところだ。

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