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2007年05月27日
2010年には法整備が進み携帯用も……野村総研、3Dタイプのバーチャルコミュニティの今後を予想
2007年05月27日 15:16
| ニュース
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【野村総合研究所(4307)】は5月25日、2012年までの今後5年間にわたる、3D描写型ネットワークバーチャルコミュニティの進歩と普及に関する予想「ITロードマップ」を発表した。それによると2010年前後には携帯端末向けのクライアントソフト(稼動用のソフト)も普及して環境が一般化する一方、法整備もなされるようになりビジネスが本格化するという(【発表リリース】)。
野村総研では多人数同時参加型ネッワークコミュニケーションツール【セカンドライフ(Second Life)】に代表される3Dタイプのバーチャルコミュニティのことを「三次元仮想世界」あるいは「メタバース(Metaverse)」と呼んでいるが、この世界の特徴として
・プレイヤーが創ったコンテンツが商品となる
・仮想通貨を介して流通が行われる
・「アバター」と呼ばれるユーザーの代わりとなるキャラクタが使われる
・チャットや買い物などさまざまな仮想体験ができる
などを挙げている。そして現在生じている問題点などもあわせ、2012年までにどのような発展プロセスを遂げるのか、企業から見た利用方法、技術的にどのような進歩が行われるかを予想した表を掲げた。

野村総研の予想(クリックで拡大)。2012年までに3ステップの進歩発展が行われると推測している。
それによると、発展そのものの進み方、企業の「三次元仮想世界」への捕らえ方それぞれが3ステップの段階を踏んで進歩していくと予想している。ざっと概要を挙げると
●2008年まで(黎明期)
・利用者の増加とコンテンツの増大のポジティブスパイラルが進む
・マーケティングやビジネスの可能性が模索、実験が行われる●2009年から20010年(普及期)
・高性能パソコンの普及でさらに「三次元仮想世界」が普及する
・独自の電子商取引やマーケティング手法が確立
・法整備の検討
・携帯クライアントの導入と普及●2010年以降(分化・展開期)
・オープンソース化と「三次元仮想世界」の多種多様化
・「三次元仮想世界」間の交流システムの普及
などとなっている。この流れ、特にオープンソース化による「携帯クライアントへの普及」「多数システムの立ち上がりと多様化による普及」「ルール策定の動き」は、かつて掲示板やチャット、SNSなどネット上のコミュニティの仕組みがたどった経緯をほぼ踏襲しており、非常に興味深いのと共に、今回の予想の確証性を高める一因ともなっている。
2012年までにここまで状況が進展するかどうかは今ひとつ疑わしい点もある。「三次元仮想世界」はこれまでの掲示板やチャット、SNSなどと比べると仕組みそのものへの参加ハードルが極めて高いからだ(実際、一般の人が『セカンドライフ』を見て、面白そうだけど日常的にプレイしてみたくなるかどうかというと疑問を投げかけざるを得ない)。ただこの点も、あくまでも「現在において」なのであり、今後知恵者の斬新なアイディアで解決される可能性は十分にある。
またこの分野に精通した議員や法曹界関係者が増えないと、法整備の点で遅れを来たす可能性もある。この点も非常に気になるところだ。
ただ逆にいえば、「一般人へのハードルの高さの問題」「法整備」の2点さえクリアしてしまえば、今回提示されたロードマップは容易に達成しうるものともいえる。今後今分野の関係各社・各員による努力奮闘で、どこまで現実化されるか、今後五年間の状況進展が非常に楽しみといえよう。
これらの書籍が参考になります
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