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2006年07月29日

秋田大学、微電流で傷の回復能力を早める仕組み解明

投稿者 不破雷蔵 : 2006年07月29日 05:48 | カテゴリー [医療関係ニュース ]

【NIKKEI NeT】によると、秋田大学とイギリスのアバディーン大学などの国際研究チームは7月27日までに、皮ふの傷に弱い電流を流すことによって傷の回復を早める仕組みについて解明、今内容について7月27日付けのイギリス科学誌ネイチャーに掲載されることが明らかになった。

一般に皮ふが傷つくと、自然現象として微弱な電気が自然に流れてることが知られており、研究チームはこれを調査したもの。詳しく調査を重ねることにより、電流によって周囲の正常な細胞が傷口に引き寄せられるように集まり、傷をふさぐ仕組みになっていることを突き止めたという。

一般に皮ふが傷つくと、自然現象として微弱な電気が自然に流れてることが知られており、研究チームはこれを調査したもの。詳しく調査を重ねることにより、電流によって周囲の正常な細胞が傷口に引き寄せられるように集まり、傷をふさぐ仕組みになっていることを突き止めたという。

弱電流により治療法というと思い出すのが、右に掲載した岡崎二郎氏によるショートショートSF漫画『アフター0』の第九巻中のエピソードにある「機械仕掛けのジャングル」。この話では、暗殺者に追われた会計士と医者がジャングルの中でインディオの人たちと遭遇。不思議な治療をほどこす女性と出会うが、その女性の治療法が今回仕組みが解明された微弱な電気によるものだったというもの。少女は電流を自由にあやつる不思議な力を持ち合わせていたというわけだ。

その部分を説明するセリフをそのまま抜き出すと、

「オレが研究していた、傷を早く治す治療法こそ……その電磁波を使った方法だったのさ。動物の傷には損傷電流というのが起こってな。そいつが組織再生に関係あるらしいことは、古くから知られていたんだ。オレの研究はそいつを利用してたんだ」

というもの。まさに今回仕組みが分かった「電流で細胞が引き寄せられて傷口をふさぐ」仕組みに他ならない。

アフター0『機械仕掛けのジャングル』より
アフター0『機械仕掛けのジャングル』より

微弱電流により治療はこの漫画のエピソード以外にも、例えば江戸時代の発明家平賀源内が造ったエレキテル(電気発生器)で町民の治療を行う話が出てくるなど、いくつか見つけ出すことができる。

仕組みは分からないけど有効なこと、伝承や民間療法は山ほどあるが、今回のように「具体的な仕組みが科学的に解明される」ことは滅多に無い。種明かしをされたようで少々興ざめかも、と想う一方、「なるほど、そういうことだったのか」と驚き、感心する気持ちで一杯であるのも間違いない。

今後この技術がどのような治療法・治療器具で活用されるのか、楽しみだ。

これらの書籍などが参考になります

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